データCDを整理しているときに、昔書いていた小説を発見!
読み返したらすごく恥ずかしい。。。
でも最初の方をアップしてみようかな☆と貼り付けときます。
恥ずかしい。。。この恥ずかしさが心地よくなる時、大人の境地?を味わえるのかなぁ。(注:決してMではありません)

ちなみに、去年冬にハードディスクが壊れ、その10日後に車を柱にぶつけ(もう少しでエアコンの管を潰していたらしい)、その5日後に、会社のパソコンが壊れてしまった。。。
いろんな意味でへこんだもんなぁ・・・大体回りに話したら、大きな事故でなくてよかったじゃんとか、こういうのって重なるよねぇ~とか・・・誰か恵むという優しさはないのかなぁ、昔の人は優しかったよ(妄想で)

MTGは、エルズペスを2枚確定で入れると決心しました。赤とはおさらばさ。未練残らないうちにヤフオクで売ろう。

で最初に書いた冒頭部分の小説を貼り付けます


6階建のボロイマンションがある。すぐ目の前は綺麗な海が広がっていて、眺めはきれいだし自然が豊富で生活環境は完璧だが、台風の時はこのマンションとともに心中するんじゃないか!と思えるほど揺れて、絶叫マシーンになる。
周りには目の前に壮大な海しかなく、周りは山に囲まれている。
周辺に店はなく、あるとすれば、市内方面に5分程度歩いた場所に、海の家「セピア」があるぐらい。自販機もここら辺では、「セピア」の前にある自販機ぐらいしかない。
マンション名は、「エリオン」
なんでも、マンション名の由来は、ENJOY LIFE STATION(楽しい生活の発着所)から名前をもじったそうな・・・。 
このアパートに住んでいるのが、雪美である。現在24歳で売れない小説家。
彼女の部屋は最上階の6階で、角部屋に位置している。この階は雪美だけだしまわりはうるさくない。聞こえるのは海の音ぐらい。
雪美は昔から人と接することが苦手で、人の前になると、顔の血色が急によくなる。つまり真っ白な頬が急に真っ赤に染まるから、クラスの人からはおもしろがられてからかわれていた。
この前母親があまりに人と接しない雪美を心配して、携帯電話を買ってきた。
雪美は「家に電話があるから別にいらないよ」と不快なそぶりをみせながら話したが、母親は「友達や彼氏ができたら携帯も必要になるでしょ。あんたは昔から話すのが苦手なんだから得意の文章で友情なり愛情を語りなさい」
そんなことをいいながら携帯をおいていった。1週間たった今、携帯はまだ母親の指紋しかついてない。電話帳のメモリーは0。
だれか電話して、着信音で携帯の存在を知らしてくれる人がいたらいいのだが。携帯も雪美も、まわりからその存在を知られていない似たもの同士である。
とうの携帯を送った母親も一回も携帯にかけず家の電話にかけてくる始末である。


今日もいつもと変わらない朝がやってきた。雪美は布団から起きて、ペットのハムスターに「おはよう」と挨拶をした。朝起きたら必ずこのハムスターに朝の挨拶をするのが日課である。もっともハムスターは朝の挨拶をするために巣箱からでてくるのではなく、好物のひまわりの種をもらえると期待して出てきているのだろうが。
このハムスターを買ったのは半年前。なにか気分が晴れるものはないかと思い考えた末にペットを飼おうと思いついたのだ。最初は犬を飼おうと思ったが、犬は散歩するため外にでるから、面倒くさい。室内で飼うのがいいと思いハムスターを買ってきたのだ。普通ならば元気のいいハムスターを選ぶだろうが雪美は隅っこにうずくまっているハムスターに
興味を感じた。他のハムスターが元気に走り回っている姿を、隅でちょこんと見ているこのハムスターが、自分の学生姿とシンクロしたのだと思う。
名前は、モルモル。
モルモルに挨拶した後、海が見える出窓を開ける。新鮮な空気が必要最低限のものしかおいてない部屋に入ってくる。部屋にはぬいぐるみもない。飾りもない。ただ小説を書くための机とベット、家電ぐらいしかこの部屋にはない。もちろんクローゼットの中にもおせじでもかわいい服だねって言える服もない。お洒落な服は着る機会もないし必要ないものだと雪美は思っている。化粧もないし置物といえばお母さんが、小説がうまくいくようにと送った招き猫ぐらいしかない。つまり年がら年中スッピンで生活をして、もはや幸運を招く猫としての誇りを忘れてホコリまみれになった単なる猫の置物しかないってことになる。
小説家になろうと思ったのは、昔から本がすきだったし、人と面と向かって喋れないけれど、文章ならば堂々と自分の考えをかけるから。心のどこかではだれかに自分の心をわかってほしい、そして素直に自分を出せる存在がほしかったのかもしれない。
小説は確かに雪美の思いを素直に聞いてくれる。しかし小説のほうからは雪美に何も問いかけないし返事もしてくれない。ただ雪美の思いを黙って聞く聞き上手ってことだろう。

雪見が書く小説には、2種類ある。仕事の小説と雪美の日記みたいな小説がある。雪美の気持ちを書き記す最近小説はたくさん書いたが、仕事の小説は何も浮かんでこない。それ以前に自分が書いたものを人に見せて馬鹿にされるんじゃないかと心配してなにも手につけないのである。
売れない小説家というより、書けない小説家といったほうが正確かも知れない。つまり大学出てからまだ一回も自分のつくった小説を見せたことがない。まあ見せたくても見せる相手も少ないしなにより、小説のタイトルも「仮定」のままである。
だからこの年になっても両親から援助してもらって生活をしている。


季節はもうすぐ夏。もうすこししたら目の前にある砂浜は人で活気があふれるだろう。


         題名  仮定

6月24日
物音がして雪美は目を覚ました。時計は9時を回っている。耳を澄ませばどうやら廊下から声がする。
「このアパートは海に面していて、夏は目の前で泳ぐことができるんですよ。静かですし」
「いいですね~。俺は泳ぐのがすきなんですよ!ここに住めば海の男になれますかね?」と冗談めいた声が聞こえてくる
どうやら不動産屋がきて部屋を見にきているんだなと雪美は思った、と同時にお願い!このマンションを気に入らないで!と願った。この静かな空間が新しい人が入ってくることによって、ぶち壊しになるかもしれないからだ。
「ほんと眺めがいいですね!」
「ありがとうございます。」
雪美の気持ちとは反対に向こうの会話はすごく盛り上がっている。できることならば今すぐ隣に行って、入らないでくださいと、がつんといってやりたい。そう思いながら壁に耳をつけて物音をたてずに必死に耳を澄まして聞いている。
10分ぐらい経過しただろうか、返事は明日か明後日にします。というせりふをしながら立ち去って言った。
もう完璧にこの返事はOKだろうと雪美は思った。不動産屋からしてみては、敵はもう蜘蛛の巣の中、後はお金という好物をたべるだけ。
雪美はため息をつきながら窓際にある椅子に座りボーと海を眺めた。
隣に人が来るのがいやだな。それを何回頭でくりかえしたか。雪美の頭の中にはそれだけしかない。どうにかして隣に人が来るのを阻止したいな。隣の部屋に雷が落ちて壊れないかしらとか、実は隣の部屋には幽霊がでるという欠点があるからよしたほうがいいと張り紙をするとか・・・。いろんなことを考えたが俗に言う天才のひらめき的な発想は得られなかった。「まあ、いいわもしいやな事があったら小説で思いっきり愚痴をかくんだから」そういいながら、椅子から立ち上がった。雪美には友達はいない。だから当然愚痴を聞いてくれる人もいない。文章という道具で自分と会話する、文章によっていろんな自分を演じられるから・・・、それは自分に夢を与えてくれるしまた悲しいときには話し相手にもなってくれる。けれど雪美にはかけない文章がある。それは〔愛情〕という文章。雪美は人を愛するという体験をしたことだからである。

夕方になりやっと小説を書く机に座り筆をとった。最近は書かない日も多い。
最近は書きたい内容がない、たまには冒険をしてみようと遊び半分で恋愛小説を参考にして恋愛物を書こうと目指したまではよかったが全然内容が思い浮かばない。けれど最後のシーンは綺麗な夜空で結ばれる、これだけは決めていた。もし自分に好きな人ができたならば何をしていいかはわからないし不安だらけだろうと思うけど綺麗な夜空のもとでキスをしたいなという希望があった
机の上で2時間は原稿用紙と睨めっこしていたがとうとう雪美はにらめっこに負けてしまった。つまり何もかけなかったってことになる。

6月24日・雪美の日記より
今日はいつもと違うことがあった。けれどそれは最低なこと。朝に不動産屋がきて男の人に隣の部屋を紹介しているの、いい感じだったし。
今から神社に初詣にいき、どうか隣にだれも入らないで!と神頼みしようかな。これで誰も入ってこないのならば、神様あなたを信じるわ
今日も小説はかけなかった。やっぱり私には恋愛は無理なのかな

最新の日記 一覧

<<  2025年6月  >>
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293012345

お気に入り日記の更新

この日記について

日記内を検索